050712ウエイトローラー交換、ギアオイル交換


現在の走行距離  40900km

さてさて、よくもまぁこんだけノーメンテこんだけの距離
文句も言わず走ってくれました。。。
だけど、最近何だかいつもの加速感がない気がするんで、
そろそろヤバイかなぁ、、、と思ってたんですけど、
ついに私にとっては禁断の領域、ドライブコンバータ・駆動系
チョイとイジリを入れてあげる必要が出て来たみたい。。。(全く勝手な判断!!)

思い立ったが吉日、ッつう事で、早速、消耗が予測される怪しげな部品を手配して、待つこと数日。

ウエイトローラー ×6個
ブッシュ ×3個


何処の赤男爵で聞いても、まずこの部品を疑え!!!って言われるので、
それをそのまま鵜呑みにして、全て純正品で揃えました!!
ウエイトローラーは社外品も出てるけど、どれも軽くて、純正と同じ重さのは無いみたい。

ウエイトローラー豆知識
ウエイトローラーってナニ???ってヒトの為に、、、
ウエイトローラーはプーリの間隔をエンジンの回転数によって変化させる装置です。
ベルト駆動のスクーター類には必ず入ってます。
ドライブ側(エンジン側)にはウエイトローラー、ドリブン側(タイヤ側)には遠心クラッチが入ってます。

エンジンの回転数を上げる→ウエイトローラーが遠心力で外側に移動する→
プーリの間隔が狭くなる→ベルトが外側に移動する

という、何ともテクニカルな、考えたヒトはスゴイなぁ〜〜〜と感心させられる構造です。
んで、社外品にはそのウエイトを軽くする方向のモノしか売ってませんでした。。。と言う事は、、

ウエイトが軽い→ベルトを外側に追いやるだけの遠心力が得られない→
回転数に対する変速が遅れる→トルクアップ

と言う構図が見えてきます。
同じスロットル開度加速でも、ドライブ側のベルトの有る位置が内側になると言う事ですね。
と言う事は加速スピードを殺して、その分加速トルクを上げると言う事になります。
なんで、必然的にスロットル開量が増えるので、燃費が落ちる可能性がある。。。と言う事。
今まで純正の40gのウエイトローラーで加速に関して何の不満も有りませんでしたので、
これ以上のトルクアップの必要性を感じないのと、
距離を乗るのであまり燃費に影響があったらイヤだなぁ・・・という2点から、
迷わず純正部品を選びました。
ちなみに、ウエイトローラー自体の単価は純正品の方が高かったりします。。。

も〜〜〜っと詳しいスクーターの原理を知りたい方は、
こんなページも有るので、熟読してみてください!!
ベルトドライブってホント考えた人は凄いよ〜〜〜〜!!


さて、話を戻して、
さっそく上記部品を交換をしてみました。

■用意する物
・レンチ 8mm、10mm
・インパクトレンチ 22mm、17mm
・プラスドライバ No2,3
・軍手
・ウエス
・油性ペン
・ちょっとの気合

まず最初に、センタースタンドを立てて、
フロアマットとレッグサイドシールド(アンダーカウル)を外します。

次にプーリカバーを止めているボルト5本を抜きます。
一つ一つの長さが異なるので、取り付けるときに間違わないように
記憶しておく必要が有るかもしれませんね。。。大体想像つくけど。。。一応、抜いた様に置いておきました。

プーリカバーは樹脂の2部品で構成されていますので、奥に入った方から外します。

外す時は、微妙にコツが要りそうです。私は、少しでも外し易いように、
このナット2本も外しちゃいました。

コレを抜いてやる事によって、カウルが少しだけしなるようになります。
プーリカバー自体も結構しなるので多少乱暴でも平気です。
だけどカバーの意匠面は一応傷が付かないように、気を使った方がいいかもしれませんね。
プーリカバーのパッキンがボロボロと落ちてくるんですが、
落ちてくるもんなんで、気にしない!!!

カバーを取ったら、傷つかないように置きます。
んで、ドライブ側にはもう一つ、金属部品のインナーカバーが付いていますので、
それを外します。ボルト2本で止まってます。

他のボルト類とも長さが違うので、取り付ける時にはやっぱり注意が必要です。

こんで、やっとプーリベルト全体が見えました〜〜〜〜!(あれ〜、写真撮り忘れちった!)

さて、エンジンを掛けてみましょう!!
ブロロロロロロ〜〜〜〜〜〜!!!ベルト回ってます回ってます〜〜〜!!!へぇ〜〜〜!!!
アイドリングなので、
ドライブ側はシャフトの根元側で、ドリブン側は一番外周側にベルトが掛かった状態です。
結構な勢いで回ってるんですね!!!
スロットルを回してみましょう!!!
ブイ〜〜〜ン!!と、回転数が上がって、クラッチが遠心力で繋がりだします!
で、タイヤがグリグリ回りだします〜〜〜〜!!へぇ〜〜〜おんもしれぇ〜〜〜!!
ナルホドねぇ〜〜〜考えたヒトはスゴイや!!

ささ、お遊びは終わりにして、分解分解〜〜!!!!

ここで、登場しましたインパクトドライバー!!!
何処の家庭にも1台や2台は有りますよね!!!こんなの。
 
え〜〜、私んちには無かったので、会社のインパクトドライバーを借りちゃいました。てへ。
コイツでないとシャフトのナットは抜けません!!!!
あ、その前に私はトルクレンチなんつ〜スゴイ工具は持っていないので、
ナットを回す前にシャフトとナットにマーキングして置きます。
 
マーキングは出来れば黒以外がイイです。汚れとの区別が付かなくなっちゃうので。。
ナットはドライブ側は22ドリブン側は17です。
どちらのナットも正ネジです。車種によっては逆ネジのモノも有るみたいなので、
よく確認してくださいね!!

インパクト用のレンチをそれぞれ用意して、

こんな風にして使います。

あとはナットを外すのみ!!!
先ずはドライブ側の22のナットを外してみます。

え〜〜と、インパクトを使っても結構硬かったです!!
多分、こんな、それなりの電動ドライバーでも太刀打ちできないでしょうね。。。

やっぱりインパクトドライバー又はレンチでないと規定トルクは出せないでしょう。。。

シャフトを傷付けないように、慎重に手前側、奥側のプーリを抜きます。
 
抜けました〜〜〜〜スゴイ黒い粉!!!コレって鉄粉?ベルト粉???
とにかく粉で真っ黒です〜〜〜〜!!!要軍手ですね!!!
この裏側にウエイトローラーが組み込まれているので、
どうなってるかドキドキです!!!!!
おりゃ!!どだ〜〜〜〜〜!!!



あ、れ??
今回の交換予定部品、樹脂のブッシュが見えますが、、、
全然減ってませ〜〜〜ん!!!
んんん〜〜〜〜〜???????んん〜〜??

おろろ??どしてかな〜〜〜???
ま、悩んだところで減ってないものは減ってない、、ように見える。。。。
それはそれでいい事なんだけどね。。。

ありゃりゃりゃりゃりゃ〜〜〜〜なんじゃこのキレイな模様は〜〜〜〜!!!!!

走りを積み重ねたプーリは、まるでその走りを回想させるかのような年輪となって、
幾つもの凸凹凸凹〜〜〜〜ひ〜〜〜〜〜!!!どどどどどしよ!!!!
ヤバイんじゃないの〜〜この年輪は〜〜〜!!
プーリ面に棒スケを当てて、その凸凹具合を見てみました。。。。
片面で〜0.5mm位の磨耗は有るでしょうね。。。あわわわわ・・・・・どする?!

ま、この場じゃ代替部品も無いし、どうしようもないから見てみぬふり〜〜〜〜!!ぶし!!

次にカバーのビス3本を抜いて、プーリを分解してみます!!
ウエイトローラーはどうなってるかな〜〜〜???


あ、れれ??
へ?新品と変わらぬ輝き?新品と殆ど変わらないんですけど〜〜〜!!!
 
なんじゃそれ?!偏磨耗どころか、磨耗すらしてない感じ!!!
外形寸法もほぼ同じ、あらら〜〜〜??

新旧を比較してみました。



え〜〜〜〜〜〜〜!!!どちらも殆ど違いが分かりませ〜〜ん!!
って事は旧品でもマダマダ全然問題なかったって事?!?!
おろ〜〜〜〜!?予定と違うんですけど〜〜〜。

でも、もう交換部品はココに有るし、ちょっと迷ったけど、
せっかく手に入れた部品なので、付け替える事にしました。
ブッシュとウエイトローラーを組替えて、もと有ったように戻します。

ウエイトローラーにはグリスを塗りません。
他のスクーターは塗るのも有るみたいですが、スカイウエイブは塗る必要は無いってさ、赤男爵談。
塗っちゃうと遠心力でグリスが飛び散って、次に開けた時にドロドロで大後悔するってさ。

そんな事よりも、ウエイトローラーの接触する金属部分がやや磨耗してるんですけど〜〜〜。
 
それって、樹脂よりも金属部分の方が柔らかいって事?!コレってアルミなのかな?!
でもアルミじゃ錆びるよな・・・・何なんだろ?!ま、いいか。

そしたら、
ウエイトローラーが一番内側に来るように、すなわちプレートが一番引っ込む状態(薄くなる状態)
になるように組み付けて、もと有ったようにシャフトに刺します。
そしたらココからは気合?!(そんなに要らないけど)でドリブン側のプーリを指で広げて、
ベルトを内側に無理やり噛み込ませます。
こうする事によってベルトに余裕が出来て、ドライブ側のベルトをハメやすく出来ます。
ベルトを片手で持ってウオリャッと一気にもと有ったように、
ベルトを引っ掛け、プーリを入れてワッシャ、ナットの順で締めて、ひとまずOK。
あとはナットを規定トルクで締め付けます。。。って言っても
規定トルクを知らないし計れないので、
ナットとシャフトに付けたマーキングを元にインパクトレンチで締め上げてあげます。
けっこうガガガガってクラッチを効かせましたが、意外にすんなりもとの位置まで締め上げる事が出来ました。
ちなみに、締め付けトルクは95N・m(9.5kgf・m)だそうです。

ドライブ側はとりあえずこんでOK!!!!終了です。


次はドリブン側(タイヤ側)です。
ドリブン側の消耗部品で主な物はクラッチですが、今回は替える気はありません。
だけど、どの位減っているのか、ちょっと気になっちゃうので、
せっかくだから開けて見る事にしました。
こっちのシャフトのナットは17。
ナットを取る前に同様に油性マジックでマーキングして置きます。

インパクトレンチでガガガっとナットを抜きます。かって〜〜〜〜〜!!!
クラッチハウジングが取れました。またまた黒い粉〜〜〜〜〜!!ドバドバッと落ちてきます〜〜〜!!
でも手で叩いてあげたら随分ときれいになりました

クラッチシューはまだ3mm位有りましたんで、マダマダ全然大丈夫そうです、よしよし。

クラッチ側のプーリもかなりの年輪が出来てます〜〜〜〜!!
うわっち!!!こりゃ、そのうち交換しなきゃなぁ〜〜。
でも今回は見てみぬふり〜〜!!!
一応クラッチ側もばらして吹き吹き掃除〜〜〜。
そこいら中に黒い粉が・・・・マックロクロスケ出〜ておいで〜〜〜〜!!!
とにかくスゴイ粉だらけです。
キレイに粉をはたいたら、プーリ面に汚れとか無い事を確認して、
元有ったように組み付けてナットを75N・m (7.5kgf・m)で締め付けて
本格作業は終了です。


ささ、エンジンを掛けてみましょう!!!
ちゃんとプーリ・ベルト回ってますか〜〜??
軽く吹かしてみましょう〜〜〜!!!
ちゃんとさっきと同じ動きをしますか〜〜〜???
じゃ、ちょっとそこいらを走ってみましょう〜〜〜!!!
ちゃんと走りますか〜〜〜〜??

以上をちゃんと確認します。(確認しないと、走らなかった時バカみます。。。

さっき取ったインナーカバーに付いているフィルターを手でパンパンはたいて、
同じ様に黒い粉を飛ばしてあげます。


プーリカバーのパッキンは、カバーを取る時にどんなにキレイにとっても、
少なからずボロッて取れて来ちゃうので、仕方ないからキレイにハメなおして、

カバーを元有ったように戻して終了。



おまけ:
せっかくココまでバラしたので、この機会にギアオイルも交換してあげる事にしました。
距離を乗っているので、さすがにもう交換時期でしょうね!!

PUNさんから教えて頂いた通り、(ありがとうございました!!)
このボルトを2個とも抜きます。

上のボルトを抜いたら、タラ〜〜〜〜って、
下のボルトを抜いたら、ドバ〜〜〜〜って出てきました。

オイルはマッ茶色!!ウヒョ〜〜〜!!キッタネェ〜〜〜〜〜!!!
でもなんで焦げ茶色???オイルまみれなんだから、内部で錆びてるとは思えないんですけど、、、、大丈夫?!

しばらく放って置いて、オイルが出切ったら下側のボルトを締めます。
アルミのガスケットが入っていたので、あまり締め付け過ぎないようにしました。

そしたら、上の穴から、うちに在庫の有ったギアオイルを注入します!!!
色はサラダオイルみたいな感じ。量は190ml。

ちゃんと計ってあげて、入れてみました。
この容器は絶対必要ですね。だって注入口が細いし、
注入口が水平だから、入れづらい入れづらい!!!
何か他の物で代用しようとしたら、難しいですね〜〜〜。普通に考えたら入れ様が有りません。
私はオイル屋さんで昔買いました。たしか100円位だったような・・・・忘れた。

で、オイルを入れたら、上のボルトもガスケット入りなので、
あまりキツく締め過ぎない様に注意して、ボルトを締めて終了です。

プーリカバーを元有ったように取り付けて、お〜〜わりっ!!!

手が〜〜〜〜〜キタネェ!!!爪の間、指紋に沿って黒が〜〜〜〜取れネェ!!


あれ?んで、部品交換して良くなったの???
ん〜〜〜〜〜?!良くはなったんだけどね・・・。

続きのレポートは、スカブーつぶやき050714で

所要時間:
ウエイトローラー交換 40分
ギアオイル交換 +10分

費用:
部品代 4000円位
工賃 タダ


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