061111ドライブコンバータ部品オーバーホール



走行距離:84000km

ちょっと前にベルトを交換した後から、
急に加速が鈍った感じが有って、
ソレがきっかけで今回の駆動系をオーバーホールしてやろう〜〜!!!
と言う計画を実行するに至ったワケです。

まあ、走行距離がそれなりに行っているし、
フェイスを見ても、全体的に磨耗して、
ガタガタと年輪のようになってしまっているので、
もう勝手に寿命と考え、今回交換しようとしている部品は、

プーリフェイス4枚
21110−14F01−000 フェイスフィクストドライブ  ¥2835
21120−14F01−000 フェイスムーバブルドライブ  ¥3780
21210−14F10−000 フェイス,フィクストドリブン ¥7822
21240−14F10−000 フェイス,ムーバブルドリブン ¥5145
と、センタースプリング
21243−14F20−000 スプリング、ムーバブルドリブン ¥913

プラス
21214−14F00−000 ベアリング(ニ-ドル),フイクストドリブン ¥700

締めて、、21195円です。


また今回、私は発注しなかったので交換しませんでしたが、
作業して思ったのは、本来交換すべき部品の、
オイルシール類、ベアリング系部品一式は、
ケチらずに交換しましょう。
組み替えるのに相当苦労しましたから。。。
それに作業性が全然違いますから。

今回のバラシオーバーホールでポイントになるのは、
『工具』です。
それなりの準備が必要ですね。
あまり適当なものは使用しないほうがイイと思います。

それに、
グリース
http://www.tribojapan.co.jp/motorsports/g53.html
こんなの。



じゃあ、さっそく始めましょうか〜〜!!



先ずは、ドライブコンバータ分解までを行います。

必要工具は、インパクト。
レンチは
ドライブ側が22mm

ドリブン側が17mmです。

気合じゃ回らないので、インパクト又は、プーリホルダーは必需です。
こちらも参考になさってください。
http://n-ana.hp.infoseek.co.jp/page059.html
http://n-ana.hp.infoseek.co.jp/page037.html

プーリ関係部品を引き抜き外します。

ドライブ側の交換はワケ無いので、
上記を参考になさってください。

主にドリブン側のところを掘り下げて書きます。


ドリブン側のプーリフェイスを交換するので分解します。

ドリブン側のユニットは、
プーリとクラッチが一体となった状態でシャフトから外れます。

ドリブンASSYの止まっているナットは40mm。
そんなレンチは・・・バイク屋さんに売ってます。

私はそんなレンチ持っていないので、こんなレンチを用意してみました。

手元に有ったパイプレンチとモーターレンチ。
コレだと、40mmもくわえられるんで。

だけど、ナットに良く無いし、思ったほどトルクが掛けられないんで、
ソケットレンチを買った方がイイです。

で、
このナット、8.0kgf・mで締まってるので、
普通に回りません。

私は、パイプレンチの柄を地面にガンガン当てて、

インパクトの衝撃?を与えてやって、結構簡単に回す事が出来ました。
回ったら、後は手で回しますが、
注意しなきゃいけないのは、ナットを外す時に、
クラッチ板を押し付けながら外すと言う事でしょうか。
何も考えずにナットを外してしまうと、
センタースプリングの力でクラッチ板が顔を目掛けて吹っ飛んで来ます。

センタースプリングを押さえつけつつ、ナットを外して、

分解分解〜〜
 


じゃココで、新旧比較

センタースプリングは、新旧で5mm位の差は有りましたが、
 
使用限界の142.5mm以上有って、問題無さそうでした。

フィクストドリブンです。
 
面の磨耗が結構激しくて、新旧見ちゃうと、コリャ交換だよ、、、って思います。。。

ムーバブルドライブです。
 
こちらも面磨耗が進んでて、特に外側が減ってます。
新品の方は、ダイカストのウェルドが見え見えなんですけど、、、、
こんなんで大丈夫なんでしょうか〜〜?!



ココで非常に厄介なのがベアリング、オイルシール類。
私はココのベアリングを外すのに相当苦労して、
 
しかも私はこのニードルベアリングを駄目にしてしまいました。
このベアリングってただ圧入しているだけなんで、
逆から鉄の棒なんかで打ち抜けばイイだけなんですが、
相当作業性が悪くて、ベアリングを打ち抜く事が容易じゃ有りませんでした。
 
結局、ベアリングの壁部を叩き過ぎて潰してしまいました。
・・・・回りません。。。
あ〜〜あ。


でもこのベアリングが抜けないと、
その中にある、スナップリング、もう一個のベアリングが抜けないんです。

もう一個のボールベアリングは15mmの柄の長いソケットレンチで、

ゆっくりと叩き出しました。

油まみれになりながらも、
何とか部品の全バラシは出来ましたが、
やたらと時間が掛かりました。



フィクストドリブンのASSY部品だけは、
ベアリングもパッキンも全て新品購入で、予め組んでおいて、
組み付けるのが絶対イイです。
ただ、そのASSYも、中央の棒の中をコネコネやるんで、
作業性は悪いです!!!

ちなみに、
フィクストドリブンのASSYで使用する工具としては、
先ず、
奥側のボールベアリングを圧入する為に、
私は、19mm前後の柄の長いソケットレンチを使用しました。


次に
スナップリングでそのボールベアリングを止めるんですが、
スナップリングの嵌め工具はちゃんとしたのを買うと高いので、
100均に売ってる、先細ラジペンで代用出来ます。

私の持ってるのは、先端径1.5mmくらいのヤツ。

で、最後に
ニードルベアリングを圧入します。

フィクストドリブン面とツライチになるようにね。

ベアリングは、オイルシール方向がありますので、
元有ったように組みつける必要が有りますんで、注意です。

圧入は、本当は油圧なんかでジリジリ入れて行くのがいいと思うんですが、
そんなモノは無いんで、タタキです。

ベアリングなんで、乱暴な扱いはダメですよ!
私は、21mmのレンチでゆっくりと入れて行きました。
なんだよ、入れるのは結構簡単なのに。。。


オイルシール系は、これまた外すのにチョットじれったかったですが、
面を傷つけない様に慎重にリサイクルしてやります!!!
 



ソレが出来れば、
後は駆動部分にガンガンにグリースを塗って、
(グリースは当然耐熱のヤツね!)
プーリフェイス面を十分脱脂して、
(コレ重要。ベルトが滑っちゃいますから)
元有ったように部品を組みなおします。


注意点は、スプリングのカギ孔位置でしょうかね?

ムーバブルドリブンにも孔が開いているので、ソレにも合わせます。
 
中央のキリカキ部分がクラッチとフィクストドリブンと合ってませんが、
センタースプリングを潰すと丁度合います。



で、全ての部品を組み付けて

各部チェック。
ドライブ側  ドリブン側
 
エンジン始動、正常に回転して、

回転数毎でクラッチが正常に動き、音、振動、問題無い事を確認します。


ちなみに、
アイドリングでのドリブン側ベルトは、
一番外まで達してません。

ベルトがまだ伸びますからね。。。


カウルを組み付けて、終了。



今回の作業は、
やってる事は大した事無いんだけど、
工具が結構重要ですね。

今回活躍してくれた工具たち。

でも、次回からはコツが分かったんで、
スグ出来ると思います!!!

作業時間:5〜6時間
部品代:21195円

予めフィクストドリブンが組んで有れば、
バラシ〜組み上げまで2時間かからないでしょう。

多忙?なもんで、
計画から実質、10日を要しました。
部品調達は、
スズキに在庫があれば、n+2位の納期ですね。



プーリを交換して走ってみた感想は、
『つぶやき日記』を見てくださ〜い!



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