070310フロントホイールベアリング、スピードメーターローター交換



数週間前から、
フロントフォーク、フロントタイヤ辺りからコツンコツンと音がするようになって来てました。


具体的には、
フロントブレーキを掛けた瞬間、
フロントフォーク付近から『コツン』と音がするんです。

あと、
フロントブレーキを掛けた瞬間、
『ビクン!!』とハンドルがブレる様な、
変な挙動をしていたんです。。。

最初はフロントフォークかと思ったんですけど、
考えれば考えるほど、なんだかホイールベアリングが怪しい。。。



思慮の上、
走行距離92500kmの今、いくら何でももうベアリングは交換でしょ〜〜〜、
と感じ、その周辺部品も含め、交換の手配をしました。


部品購入先はいつもの赤男爵さん。

メーカー在庫があればN+2位の納期で大体届きますね。

で、赤男爵さんには、
『どうしても組めなかったら泣き付きに行きますので、その時はよろしく!!』
と言って、いつもの様に部品購入のみ。

んで、あつかましくも、
行ったついでにメカニックの方に現象を見て貰いました。

見て貰った結果、
一言、『ベアリングで間違い無いです。』だってさ!!!
俺ってすげぇ?!

可能性の有るところっていったら、
ホイールベアリング、アクスルシャフト、ブレーキ、フロントフォーク、ステム
位だと思うんですけど、
今回はベアリングでヒットです!!!

チョット気になっていた、
ステムベアリング、フロントフォーク自体は、
問題なし!!!とのお墨付きを貰っちゃいました!!!
うひょひょひょひょ!!!




今回購入した部品

08123−62027−000 BEARING          2個
09284−22004−000 SEAL,FRONT HUB,L
34983−14G01−000 ROTOR,SPEEDMETER



この予想外のスピードメーターパルスの磁石がソコソコお値打ち価格で、
=1500円くらいオーバーしちゃったけど、
コレもそのうち逝っちゃう消耗品なんで、
同時期に交換しちゃっても良しと判断しました!!!





自宅に帰り、さっそく作業開始〜〜〜!!!

・・・の前に現状把握。
フロントホイールの軸部分は、写真で見て分かるかどうか分かりませんが、

やっぱり明らかに中心軸から沈み込んでいて、
オイルシールの上側に隙間が出来ています。

表面の微妙に赤茶けているのは・・・サビですね。

うう〜〜〜む、やっぱりね。



気を取り直して作業開始〜〜〜!!


先ずは、アクスルシャフトにマーキングします。


で、アクスルシャフトを緩めるんですが、
サイドスタンドを立てて作業した方がいいような気がします。

アクスルシャフトを緩めるには、その前に隣のピンチボルトを緩めます。
ピンチボルトは6mm六角レンチ(2.3kmf・m)です。

で、ピンチボルトを緩めると、アクスルシャフトへのスリットが開いて来るので、
そしたらアクスルシャフトを緩めます。

アクスルシャフトは15mm(6.5kmf・m)です。
けっこう硬いですね。


緩めたら、
センタースタンドを立てて、ジャッキアップします。
私はジャッキなんて持っていないので、
こんな風にしました。
 
どや、インパクト大だろ!!!

コレで、一応センタースタンド+後輪の3点接地で安定します。
見た目は危なっかしいけど、大丈夫です。
空中浮揚〜〜〜〜!!


アクスルシャフトを抜く前に、スピードセンサーワイヤーを停めているココを抜き、

コードを外してユルユルフリーにしておきます。

そしたら、緩めたアクスルシャフトを引き抜きます。

ぼろ〜〜〜ん。

フロントタイヤ、取れました〜〜〜!!

結構簡単に取れるんですね。

アクスルシャフトがひん曲がってても同じ様な現象が起きる可能性がありますが、

んんん〜〜〜わかんね。



じゃ、さっそく、ホイールチェック!!!
きったねぇなぁ。。。。
あ、ホイールをこれからイロイロといじる訳ですが、
気を付けたいのがブレーキディスク!!

一番出っ張ってるブレーキディスクに変な力を掛けてひん曲げない様に、
安全策としては、ディスクを取ってしまうのが得策かもしれません。

私は面倒なんで取りませんでしたけど。。。


ディスク側にはオイルシールが付いていますが、ソレを抜きます。

再利用しないので、変形させてもOKですね!!

・・・というか、このオイルシール、
一度付けてしまうと外す時には確実に変形して復帰出来無いような構造です。
完全な使い捨て部品ですね。

私はペンチでムシリ取りました。

オイルシール新旧比較。

シール部分のゴムはひび割れ、もうボロボロです。
中はサビサビで、水が余裕で浸入しているのがよ〜〜く分かりました。

その奥の、相手方のベアリングです。

こっちもややサビ状態でした。
で、ここで注目したいのは、
オイルシールとベアリングインナーとのクリアランス。
インナーが今、下に下がっているので、
上側に1.5mm近くの隙間が出ています。

アチャ〜〜〜〜です。
原因はほぼココ!!と判明です。

で、ベアリングはホイールの左右に1コずつ入っていますが、

劣化の激しかったのは、ディスク側。
やっぱりブレーキを掛ければ、それだけ負荷が掛かるんですね。。。

反対側はまだ行けそうな感じです。


じゃ、ベアリングを抜きます。
ベアリングはホイールに圧入されているだけです。
っと言っても結構な力ですけどね!!
で、
ベアリングを抜くには、ベアリングプーラーという特殊工具が必要なんですが、
そんなもの持っているはずも無いんで、
こんなボルトを使って抜こうと思います。

ボルトをシャフト穴に差し込んで、
反対側のベアリングをコンコンと全周まんべんなくハンマーで叩いてあげます。

コレが結構根気が要るんですが、
焦らずに力まずに全周コンコンコンコン叩き出してあげます。

こんな風にインナー側を叩いちゃったベアリングは、
普通、『捨て』です。


根気よく叩いてあげて、抜けました〜〜〜〜!!

スピードメーター側(写真右)は、やっぱりまだ行けそうな感じです。
グリースは固着してしまってそうですが。。。
ディスク側(写真左)は、完全アウトです。
アウターインナーブカブカで、ベアリングボールが好き勝手動いてます。

コリャ、ダメです。




で、
新品のベアリングにこんなグリースを、

こんな風にタップリ塗ってあげて、

ホイールに圧入します。

圧入の仕方は、イロイロ有るかと思いますが、
最もメジャーなのはベアリングインストーラーですが、
やっぱりそんなもん持ってません。

ベアリングインストーラーの径はΦ35なんで
そのピッタリ寸法のモノが有ればそれで代用できるんでサイコーなんですが、
そんなもん無いんですよネェ〜〜〜〜。

ベアリングを圧入する際にゼッタイ注意しなければならないのは、
圧入で接触する部分を面で叩くこと。
線で叩くと、簡単に変形してしまいます。
それにこの場合、ボール部分、インナー部分を叩くのはゼッタイNGです。


で、私は今回ラチェットを使用しました!!!
本当はこんな使い方ダ〜〜メよ!!

Φ22(外径はΦ28位かな?)のラチェットを使って、
地味〜〜に右叩いて左叩いて上叩いて下叩いて〜〜って、
チョットづつチョットづつ叩き込みました〜〜!!



反対側を圧入するときは、
スペーサーをちゃんと入れましょうね!!

んで、同じ様に地味〜〜〜に叩きこみます。
スペーサーがきつく動きにくくなったらそこで終了です。

そしたら
ディスク側にはタップリとグリースを塗ったオイルシールを同様に圧入します。

とても変形しやすいので、
慎重に慎重に。

入ったら、更にグリースを増し塗り!!!




スペーサーとベアリングのズレを確認する為、
アクスルシャフトを試しに入れてみます。


チョット入りにくかったんですが、
軽く捻ったら入って行きました!


コレでホイールベアリング側は完了ですね。




次にスピードメーターのローターを交換してみます。

スピードメーターローターはブレーキディスクとは逆側に付いています。
オイルシールをマイナスドライバーで外します。


そすると、
もうローターが取り出せます。
新旧比較です。

ンンン〜〜〜〜微妙に錆びています〜〜〜。

だけどまだ健在、ひび割れなんかは全く有りません。


コイツを入れ替えて、もと有ったように組み直します。
こんで、部品組み換えは終了です。

で、
ホイールをもと有ったように組み直して、作業終了です。


作業時間:2h
ベアリングを外すのと圧入するのに時間が掛かりました。

部品代合計4点:3090円



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